疾患説明
疾患説明 MENTAL ILLNESS
疾患説明
MENTAL ILLNESS
うつ病
うつ病とは
うつ病とは『気が滅入る』『憂うつだ』『楽しくない』などの精神の状態と『眠れない』『食欲がない』『疲れやすい』など体の状態が現れ、仕事や日常生活を送ることに支障が生じてしまう病気です。
うつ病はストレスにさらされば誰でもなるし、ほかに原因があれば、ストレスがなくてもなる可能性がある病気です。
一生のうち一度は、人口の6%くらいの人がうつ病にかかるといわれています。
不眠症
不眠症とは
不眠症は、体や脳の疲労を取るために必要な夜間の睡眠が得られないことを言います。
必要な睡眠時間は個人差が大きいので、睡眠時間が何時間以下になると不眠症であるといった明確な基準はありません。
不眠症は頻度の高いありふれた病気と思われがちですが、本人の苦痛は強く、疲労感のために作業の効率が損なわれ、昼間の活動力低下や気分の変調をきたします。
適応障害
適応障害とは
適応障害とは、入学や就職、結婚や病気、失職や死別、事件など、はっきりと確認できるストレスの原因に反応して、そのストレスの原因の始まりから3か月以内にこころの状態や行動に異常が現れるものです。
これらの状態や行動の異常は著しく、予想をはるかに超える苦痛が生じていたり、生活または仕事上の問題が生じていたりします。
パニック障害(不安障害)
パニック障害とは
パニック障害は、特に身体の病気がないのに、突然、動悸、呼吸困難、めまいなどの発作(パニック発作)を繰り返し、そのため発作への不安が増して、外出などが制限される病気です。
長引くと仕事が出来なくなり、うつ病になるともあるので、専門医による診断と早期治療が大切です。
社交不安障害(不安障害)
社交不安障害とは
社交不安障害とは、社会恐怖とお呼ばれ、日本では、対人恐怖症、赤面恐怖症といわれていたものです。
人前で恥をかいたり、恥ずかしい思いをしたりすることを極度に恐れ、そのような社会的状況に強い不安や苦しみを感じ、避けてしまいます。
統合失調症
統合失調症とは
統合失調症は、幻覚や妄想という症状が特徴的なこころの病気です。
それに伴って、人々と交流しながら家庭や社会での生活を営むことが出来なくなり、「感覚・思考・行動が病気のために歪んでいる」ことを自分で振り返って考えることが難しくなりやすいという特徴を併せ持っています。
多くのこころの病気と同じように慢性の経過を取りやすく、その間に急速に幻覚や妄想が強くなる時期が出現します。
新しい薬の開と心理社会的ケアの進歩により、初発患者さんのほぼ半数は完全かつ長期的な回復を期待できるようになりました。
以前は「精神分裂病」が正式名称でしたが、「統合失調症」へ名義変更されています。
双極性障害(躁うつ病)
双極性障害とは
躁状態とうつ状態が出現する病気です。
これらが治れば、何も症状はなくなります。
躁状態だけの人も、いずれうつ状態が生じてくることが多いので、双極性障害と考えます。
双極性障害は100人に1人くらいしかかからない病気で、だれもがなりうる「うつ病」とはかなり異なります。
いったん良くなっても、放っておくとほとんど人が数年以内に再発するので、ほぼ生涯にわたって予防療法が必要になります。
自閉症スペクトラム(発達障害)
自閉症スペクトラムとは
自閉症スペクトラムとは、「人とのコミュニケーションが苦手で、こだわりがある」といった特性をもつ状態を総称したものです。
以前は、自閉的な特性があっても知的な発達の遅れが見られない状態を「高機能自閉症」、知的な発達と言葉の遅れが見られない状態を「アスペルガー症候群」と呼び、「典型的な自閉症」とは区別していました。
今では「自閉症」「アスペルガー症候群」「高機能自閉症」などの区別をなくして、自閉症の特性を持つ連続体としてとらえる「自閉症スペクトラム障害または自閉症スペクトラム症」という診断名に統合されています。
注意欠如多動性障害(ADHD)
注意欠如多動性障害とは
ADHDでは、不注意、多動性、衝動性を特徴とする症状が見られます。
子どもだけの障害と思われがちですが、実際には大人にも見られ、子どもの時以上に生活に困難を感じている人がたくさんいらっしゃいます。
認知症
認知症とは
認知症とは、高齢者の誰もが経験する物忘れが進行性に悪化し、やがては計算をする、字を書く、判断するといったそのほかの知的な働きも落ち、まとまりのある行為、行動が出来なくなる病気です。
このために混乱や精神的な興奮症状をともなうことが多くなり、徘徊や不潔行動など異常行動を引き起こしやすくなります。
認知症はさまざまな病気によって、引き起こされ、その代表的な病気がアルツハイマー型認知症、血管性認知症です。
強迫性障害
強迫性障害とは
強迫性障害とは、強迫観念と強迫行為という「強迫症状」を主体としています。症状が進むと職場、学校、家庭での生活に支障をきたしてきます。支障の程度は、自分が今行ったことを確認する程度のことから、不潔恐怖が著しく外出ができないといったものまでさまざまです。他人からみるとばかげたことでも患者さん自身は真剣に悩んでいます。