【3分で読める】パニック障害の人に言ってはいけない言葉とは?NG対応と安心できる声かけまとめ

パニック障害の人に対して、知らずにかけた一言が、実は深く傷つけていることがあります。

この記事では「言ってはいけない言葉」や「やってはいけない対応」、そして「安心できる接し方」までを3分で読めるようにまとめました。身近にいる大切な人のために、今すぐチェックしてみてください。

目次

そもそもパニック障害ってどんな病気?

突然、激しい動悸や息苦しさに襲われ、「このまま死ぬかも」と感じる強い発作。それがパニック障害の代表的な症状です。

発作のあと、「また起きたらどうしよう」と不安になり、人ごみや密室を避けるようになる人も少なくありません。心の問題ではなく、脳と自律神経の働きが関係する病気です。

これ、言ってない?パニック障害の人が傷つくNGワード

次のような言葉は、たとえ励ましのつもりでも逆効果になることがあります。

言ってはいけない例
  • 「気の持ちようだよ」→ 病気を軽く見られたと感じます
  • 「また?」→ 発作は本人にも予測できません
  • 「頑張って」→ もう十分頑張っている人が多いです
  • 「そんなの甘え」→ 自己否定につながります
  • 「すぐ治るって」→ 簡単に言わないでほしいと感じます
  • 「薬はやめたほうがいい」→ 治療を否定されるように聞こえます

言葉は選び方ひとつで、相手を傷つけることも支えることもできます。

パニック障害 やってはいけない対応・行動を知っておこう

言葉だけでなく、行動にも注意が必要です。

避けたい行動
  • カフェイン・お酒・喫煙をすすめる
  • 混雑した場所に連れて行く
  • 深夜の誘いや突然の予定変更
  • 「旅行で気分転換すれば治るよ」と無責任な提案

どれも悪気がなくても、本人には強いストレスになります。相手の気持ちを尊重しましょう。

パニック障害とどう接すればいい?関係別・やさしい接し方ガイド

接し方は、関係性によっても少しずつ変わります。

・【家族・恋人】特別扱いせず、変わらず接して「ここにいるよ」「味方だよ」と伝えることが大事です。

・【同僚・職場】無理に干渉せず、困った時に相談できる空気を。体調や診断について他人に話すのはNG。

・【初対面】発作が起きても驚かず、「大丈夫ですか?」とそっと伝えてあげてください。

どんな言葉なら安心できる?OKな声かけ集

「どんな声をかけたらいいかわからない」という人に、当事者が実際に「うれしかった」と感じた言葉を紹介します。

安心できる声かけ
  • 「大丈夫、ここにいるよ」
  • 「無理しなくていいよ」
  • 「つらいときはいつでも言ってね」
  • 「昨日よりちょっと進めたね」

気の利いた言葉より、「一緒にいるよ」と伝えることが、なによりの安心になります。

迷ったら…無理に支えようとしなくて大丈夫です

どう接すればいいか迷ったら、無理に正解を探そうとしなくても大丈夫です。パニック障害の人は「そばにいるよ」「いつでも頼ってね」と言ってもらえるだけで安心します。

また、パニック障害は、適切な治療によって改善できる病気です。医師やカウンセラーなど、専門家に気持ちを話すだけでも心が軽くなることがあるので、「これくらいで…」と思わずに、早めに受診をご検討ください。

あなたがそばにいてくれる―その想いが、いちばんの安心になります。

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参考
厚生労働省 こころの病気について知る(パニック障害)
NCNP病院 国立精神神経医療センター パニック障害
パニック障害の治療ガイドライン 日本不安症学会 / 日本神経精神薬理学会

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